脂漏性皮膚炎になってしまったら、まず最初に意識したいのがシャンプーです。
でも、成分とか難しいし、種類も多いからどうやってシャンプーを選んだら良いのかわからないという声を良く聞きます。
この記事では、そんな人の悩みを解決するためにシャンプーの基礎から解説し、最適なシャンプーを選ぶための方法をお伝えしています。
頭皮環境を改善し、脂漏性皮膚炎を治したいと思っている方は是非お読みください。
●すぐに脂漏性皮膚炎におすすめのシャンプーを知りたい↓
マラセチア菌を抑制する成分配合のシャンプー ⇒ 持田ヘルスケア コラージュフルフルネクスト
おすすめのアミノ酸シャンプー ⇒ 100%天然成分のオーガニックシャンプー【ハーブガーデン】
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目次
脂漏性皮膚炎にどんなシャンプーを使ってる?
市販されているもの、ネット通販のもの、行きつけの美容院のもの、いろいろなシャンプーがあると思います。
買う際には、どんな効果があるシャンプーなのかを記載されているワードや広告で判断して、悩みに対して選んでいる方も多いと思います。
ただ、そのシャンプーは頭皮にはどんな効果があるか知っていますか?
頭皮に良い成分が入っているものもあれば、頭皮や髪の毛によくない成分が入っているものもあるんです。
シャンプーのパッケージには
- さらさら
- しっとり
- さっぱり
- ごっそり
いろんなキャッチフレーズが書いてあると思います。
市販で買っている方は、だいたいこのフレーズでのイメージで使ってみたいな、と購入される方が多いかと思います。
ただ、中身の成分は頭皮にとってよくない成分のものが入っている場合もあります。
脂漏性皮膚炎にNGな成分
ここで、どの成分が入っているとリスクがあるのかをお教え致します。
特に市販の薬局などによく売っている安いシャンプーにはたくさん化学成分が入っていて、あなたのは肌には合わない成分が入っている可能性が高いです。
シャンプーに記載されている成分表を見てわかるものを紹介します。
刺激が強いので使用を避けるべき成分
ラウレス硫酸Na・ラウリル硫酸Na
この成分は、市販のシャンプーによく含まれている成分です。
●画像の中に「ラウレス硫酸Na」の記載があります↓
この成分は、界面活性剤なのですが、泡立ちがよく洗浄効果も高いという効果があります。
皮脂や汗をしっかりと取り除いてくれるので、さっぱりする反面、必要以上に頭皮の皮脂を取り除いてしまうので頭皮の乾燥の原因にもなりますし、皮脂を異常分泌させる原因にもなります。
常在菌もなくなりすぎると、頭皮のトラブルになる可能性もでてきます。
シリコン
「〇〇コン」と最後に”コン”がついているものは類似成分になります。
こちらは髪をコートし、ツヤを出したり、手触りを良くしたりします。
ただ、頭皮に残ると代謝が落ちてしまったり、頭皮の荒れの原因になることもあります。
シリコンは髪をさらさらにする効果もありますが、油分に近い成分になるので配合されているシャンプーで洗うと頭皮の皮脂膜を取りすぎてしまう原因にもなります。
ですので、乾燥肌の方には刺激が強くなる可能性があります。
市販のシャンプーにはこういった成分や、防腐剤などが入っているものがほとんどになるので、頭皮を気にしている方は洗浄力の優しいシャンプーをお勧めします。
シャンプーを買う際、裏の成分表を一度チェックしてみてください。
脂漏性皮膚炎の方はもちろん、今は頭皮の悩みがない方も年齢を重ねるにつれて変化は絶対に起きてきます。
予防としてもぜひ参考にしてみてください。
シャンプーの種類の違いを説明
シャンプーにもいろいろな種類がありますが、あなたはどのような効果や効能があるかご存知ですか?
ここでは、4種類のシャンプーの違いについてご紹介します。
石油系シャンプー
こちらは石油や天然由来の油脂を原料としたシャンプーになります。
主に界面活性剤などの洗浄効果のある成分によく使われています。
特徴としては、泡立ちがとてもいいです。
前述しましたが、「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」などと表記されているものは界面活性剤にあたります。
市販されている安価なシャンプーには配合されていることが多く、裏の表示をチェックしてこの成分の表記があれば石油系シャンプーにあたります。
洗浄効果が強いのでさっぱりとした洗い上がりにはなりますが、頭皮の皮脂を必要な分まで落としてしまい、乾燥の原因や皮脂の過剰分泌の原因になります。
原料が石油系の「シリコン」もよく配合されている成分です。
界面活性剤が入っていれば、髪のきしみの原因になりますので、それを防ぐためにシリコンで髪の表面をコーティングし、ツヤを出したり、手触りをよくします。
ただ、洗い流しが不十分だと、頭皮に残る可能性があり、頭皮の毛穴汚れやつまりの原因、荒れの原因になります。
石油系シャンプーは、脂漏性皮膚炎ではおすすめできない種類のシャンプーです。
オレフィン系シャンプー
オレフィンという成分は洗浄成分として、シャンプーによく配合されています。
こちらの成分は洗浄効果が高いのが特徴です。
食器用洗剤にも含まれている成分ですので、これを洗浄成分の主成分として作られているシャンプーには気をつける必要があります。
「ラウリル硫酸」などの石油系シャンプーは一般的にも知られていて避ける方も多いかもしれません。
ですが、このオレフィンシャンプーは植物由来の成分で作られているものもあるので【無添加・オーガニック・植物由来・ナチュラル】などの髪や頭皮に優しいことを謳ったものが多いので注意が必要です。
一見良いシャンプーかと思ってしまいますからね。
洗浄効果は高いので、オレフィン系シャンプーも脂漏性皮膚炎には不向きです。
石鹸シャンプー
石鹸シャンプーの「石鹸」とは、界面活性剤にあたります。
動物性・植物性の油脂をアルカリで反応させて作られています。
なので、【ナチュラル・肌に優しい・安全】と謳ったシャンプーが多く販売されています。
石鹸シャンプーの特徴としては、洗浄力が非常に強い性質をもっています。
固形石鹸を使ったことのある方はお分かりだと思いますが、洗い上がりはとてもさっぱりしたもので、中にはつっぱりを感じるものもあると思います。
成分はアルカリに傾いているので、弱酸性の頭皮や髪の毛に付着するとつっぱりやキシみを感じます。
男性の髪が短い方は、石鹸でそのまま頭から全身洗う方もいらっしゃるかもしれませんが、乾燥肌の方以外にも、べたつきが気になる方も使用には注意が必要です。
べたつきがあればさっぱりしたい気持ちはとてもわかりますが、強い洗浄力で皮脂を取り過ぎてしまうと頭皮には悪影響が出てしまいます。
洗浄力が強いので、石鹸シャンプーも脂漏性皮膚炎には不向きとなります。
アミノ酸シャンプー
アミノ酸シャンプーは、上記3つのシャンプーと比べて一番優しい洗浄力なのが特徴です。
洗浄効果もマイルドで刺激も少ないので、脂漏性皮膚炎の人や、乾燥肌、敏感肌の方にとてもオススメです。
ただ、アミノ酸シャンプーといってもたくさんの種類があるので違いを説明していきます。
アミノ酸シャンプーの違い
アミノ酸シャンプーと謳っていても、アミノ酸の量が少なめで、他の界面活性剤がたくさん入っていれば、効果が薄まるものもあるので注意が必要です。
こういったシャンプーのことを「アミノ酸配合シャンプー」といいます。
「アミノ酸」と表記されてるからといって、すべてが良質なアミノ酸シャンプーというわけではありません。
アミノ酸【配合】シャンプーはダメ!?
一般的に市販されているシャンプーで、”天然由来”や”アミノ酸配合”などと記載があるシャンプーがありますが、”天然由来”と書いてあれば、肌に優しいオーガニックなのかな?と想像することができます。
しかし、ここが落とし穴なのです。
市販されているシャンプーの多くは化学物質でできています。
石油やシリコンといった化学物質も天然素材になるのです。
高級アルコール系と呼ばれる合成界面活性剤が使われていれば、洗浄力が強いシャンプーになります。
もし、手触りが良ければシリコンなどの擬似的なコーティング剤がたくさん入っている可能性もあります。
「アミノ酸配合」というシャンプーは、アミノ酸は確かに入っているかもしれませんが、どれだけの量が入っているかはわかりません。
少ししか入っていなければ、他に合成界面活性剤が入っているはずですので、洗浄効果が高過ぎ、頭皮には刺激が強いということになります。
アミノ酸が多く配合されてるシャンプーは、こういったシャンプーに比べると泡立ちは悪くなることが多いです。
しかし、洗浄効果は優しいので乾燥肌や脂漏性皮膚炎の方には最適なシャンプーとなります。
シャンプー購入前は危険成分の有無をチェック
「アミノ酸配合」と記載されて、かなりお得な価格のシャンプーでしたら、高確率で合成界面活性剤が使われていますので裏の成分表記をチェックしてから購入するようにしましょう。
●裏の表記をチェック↓
シャンプーの主成分は水が多く、その次に何が来るか見てみるとわかると思います。
「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸」は合成界面活性剤にあたり、市販のシャンプーによく使われる成分です。
「○○スルホン酸」等も洗浄力が強いので注意が必要です。
これらの成分は洗浄効果が強く、必要以上に皮脂を落としてしまい、頭皮の乾燥やベタつきの原因になります。
アミノ酸配合と書いてあってもこういったシャンプーは、「アミノ酸シャンプー」ではなく「アミノ酸配合シャンプー」となります。
同じように聞こえますが、主となる成分が全く違いますので全くの別物です。
脂漏性皮膚炎では、刺激になってしまいますので避けて頂きたいシャンプーと言えます。
アミノ酸配合シャンプー ⇒ 合成界面活性剤使用で刺激強い!脂漏性皮膚炎には不向き
アミノ酸の種類
アミノ酸の種類としては下記の成分が挙げられます。
ココイルメチルタウリン、ココイルメチルアラニン、ラウロイルメチルアラニン、
ココイルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸、ココイルサルコシン、ラウロイルサルコシンetc...
裏に書かれている成分がこれらのアミノ酸が主成分のシャンプーだと、洗い上がりがマイルドで、乾燥を防ぐことができますので、これらの成分が多く配合されているのなら安心して良いでしょう!
洗浄力が強いと頭皮はどうなるの?
洗浄効果が強いシャンプーを使っていると、下記のような症状が発生してしまいます。
・頭皮の乾燥
・髪の乾燥
・髪のタンパク質が抜けてしまいパサつく
・皮脂膜が必要以上に取れてしまう
・常在菌が取れすぎてしまい免疫効果が落ちる
・乾燥を補うために皮脂膜を過剰に出す
脂漏性皮膚炎では、これらがすべて悪影響になるのは言うまでもありません。
脂漏性皮膚炎を改善しようと思っても、間違ったシャンプーを選んでしまうと悪循環になってしまうので、良質なアミノ酸シャンプーを使い、頭皮を健康に保ちましょう!
脂漏性皮膚炎のシャンプーは適切なものを選ぼう!
それでは、脂漏性皮膚炎の症状を緩和するシャンプーの成分に関して解説します。
脂漏性皮膚炎を改善するシャンプーの成分とは?
脂漏性皮膚炎はマラセチア属真菌という菌が、トリアシルグリセロールという中性脂肪を刺激性のある特性に変化させる事で起こると言われています。
また、頭皮の乾燥によるかゆみも挙げられます。
このような原因に対処し、症状を抑えるにはどうすればよいのでしょうか?
マセラチア属真菌を抑制する成分
マセラチア属真菌を抑制する成分として「ミコナゾール硝酸塩」があります。
菌の育成を阻害する抗真菌薬です。
同様の効果のある成分としてケトコナゾールがありますが、日本でケトコナゾールが配合された薬を入手するためには、医者に処方してもらうか海外通販を利用する必要があります。
菌の増殖を抑えたい場合には「ミコナゾール硝酸塩」が含まれていることを確認するといいでしょう。
「ミコナゾール硝酸塩」を含んだシャンプーは、コラージュフルフルネクスト というシャンプーが有名です。
このシャンプーで脂漏性皮膚炎の症状が良くなったという方もたくさんいます。
頭皮の乾燥を抑える成分
シャンプーで頭皮の乾燥を防ぐには、「洗浄力が強すぎない」または「保湿成分がある」ことが必要になってきます。
「洗浄力が強すぎない」ためには、アミノ酸系の成分で作られたシャンプーが効果的です。
アミノ酸シャンプーの中には前述しましたが、石油系の成分を入れて洗浄力を高めたものがありますが、洗浄力が強いので頭皮の皮脂を流しすぎてしまうことがあるので、間違って選ばないように注意してください。
「保湿成分がある」ためには、ヒアルロン酸やセラミド、各種天然成分が配合されたシャンプーが効果的です。
自分の症状や体質によって重視するシャンプーの成分は変わってきます。
脂漏性皮膚炎の人や頭皮が乾燥肌の人は、シャンプーの洗浄力で皮脂を落としすぎないような肌に優しいアミノ酸シャンプーを選びましょう!
頭皮が脂性の人は、アミノ酸シャンプーよりもやや洗浄力のあるコラージュフルフルネクスト のような抗真菌シャンプーがおすすめです。
皮脂を取り過ぎてしまうと皮脂が多くなってしまう理由とは?
先ほどから何度か出てきてはいますが、頭皮の皮脂を取り過ぎると、かえって皮脂が増えてしまうことはあなたもご存知かと思います。
ここでは、頭皮における皮脂分泌のメカニズムについて紹介します。
頭皮の皮脂は悪者じゃない?
頭皮の皮脂といえば、髪のベタつきの原因になったり不潔なイメージがあって悪い印象を持っている人も多いかもしれません。
しかし、頭皮の皮脂は私たちにとって必要なものなのです。
皮脂は皮脂線という場所で作られ、細胞の内部に蓄積されます。
そして蓄積される量が満杯になると皮脂腺内腔に放出されます。
放出された皮脂は汗と混じり合い頭皮に薄い膜をはり、このコーティングにより頭皮を空気中の雑菌や汚れ、紫外線から肌を守っているのです。
また、皮脂は頭皮の表面から水分が蒸発するのを防ぐ働きもあります。
このように、皮脂は頭皮にバリアを張り、あらゆる外界の刺激から頭皮を保護してくれるありがたい存在なのです。
頭皮の皮脂を取りすぎると皮脂が慌てる?
「頭をしっかり洗って清潔感を出さなくては!」と頭皮をゴシゴシと洗って皮脂を取り過ぎると、頭皮が傷ついたり乾燥してしまいます。
その結果、皮脂は慌てて頭皮を保護しようと細胞の内部に蓄えていた皮脂を皮脂腺内腔から放出し、大量の皮脂が分泌されます。
綺麗に頭を洗っているはずなのに、かえって頭がベタベタしてしまうのは、皮脂が危機感を感じて過剰に分泌されているせいなのです。
しかしそれに気付かず、「洗い方が足りないのかもしれない」と思い込みゴシゴシ洗いを続けていると、状況はさらに悪化し皮脂はますます分泌されてしまいます。
この悪循環のメカニズムを知っておかないと、間違った洗い方を続けてしまい、かえって周りの人に不潔なイメージを持たれてしまうでしょう。
頭皮の皮脂の分泌を安定させるには?
皮脂腺内腔から分泌される皮脂量を安定させるには、日頃の頭の洗い方を見直す必要があります。
なるべく指の爪を立てないようにし、指の腹(指紋の中心から第一関節の間あたり)で頭皮を洗うようにしましょう。
頭皮を傷つけてしまうと皮脂のコーティングも自然と剥がれてしまい、結果皮脂の分泌が増えてしまいます。
そのため、優しく丁寧に洗うことが大切なのです。
シャンプーに関しても、何度もお伝えしてきましたが、洗浄力の強いものを頻繁に使いすぎると頭皮を傷めてしまう可能性があるので注意してください。
洗浄力の強いシャンプーは皮脂の表面についた雑菌や汚れをしっかり洗い落としてくれますが、コーティングしている皮脂まで落ちてしまい乾燥や皮脂の過剰分泌の原因になります。
皮脂の過剰な分泌を防ぐためにも、自分の頭皮に合ったシャンプーはどれがいいのかを見直してみてはいかがでしょうか。
皮脂は悪いイメージを持たれがちですが、決してそうではありません。
皮脂は頭皮を守る大切な役割があるので、日頃から皮脂を余分に取り過ぎず、頭皮を傷つけないように洗い、頭皮が乾燥しないように心がけましょう。
皮脂の分泌のメカニズムを知ることで、頭皮環境は今よりもっと改善するはずですよ♪
まとめ
脂漏性皮膚炎では、自分の頭皮の状況を把握し、それに応じた対処をしていくことが大切になってきます。
今回はシャンプーに的を当ててお話しましたが、もちろんシャンプーだけではなく、生活習慣や食生活も症状を改善するには大切な要素です。
脂漏性皮膚炎は、身体の内側、外側からの適切な処置で症状を改善させることが理想になります。
どれかひとつが間違っていても回復は遅くなってしまいますので、当サイトでは正しい知識を提供し、脂漏性皮膚炎で悩む方のお役に立ちたいと思っております。
脂漏性皮膚炎のシャンプーは、マラセチア菌を抑制できる抗真菌シャンプー、もしくは低刺激で頭皮の皮脂を取り過ぎない良質なアミノ酸シャンプーを使用するようにしましょう。
おすすめのシャンプーを掲載しておくので、シャンプーを探されている方はチェックしてみてくださいね!
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